テキスト

人形がカチカチと音を立てながら、手際よく仕掛けを修理していく。 すると近くにあった鉄の匣がいくつも、ふわりと宙に浮かび上がった。 人形はぴょんと跳ねると、手にしたボロボロの笙で軽やかな旋律を奏で、そのまま鉄匣を足場に、空へと舞い上がっていく。 どこか近くから笙の音がかすかに聞こえてきた。