テキスト

この関所を越えると、山へと分け入る最後の細い山道に入る。 遠くから眺めれば、山はあくまで山、水はあくまで水であり、その景色はまるで世外桃源のように穏やかだ。しかし一歩その中へ踏み込めば、巨大な歯車の仕掛けが連なり合い、あたかも大道の理を形にしたかのような精妙な仕掛けが果てしなく続いている。 規則正しく回る山水の輪の中心から、訪れた者は墨城の姿を見晴らすことができる。