テキスト

金というものは、そう難しくしてまで稼ぐものではない。 このいくつかの術さえ身につければ、江湖に「金の稼ぎ方が分からない」などという者はいなくなるのだ! 第一の技:金儲けの第一歩、腕を磨きたいなら文津館へ行け 江湖の数多ある流派の中で、もっとも「手をつけやすい」は文津館である。あの連中は服を何枚も重ね着しているせいで、一枚減ったところで気づきもしない。わしの経験から言えば、やつらの財布はたいてい二層目と四層目に隠されており、三層目には本がぎっしり挟まっている。もし怪しまれたら、三層目に手を伸ばし、「読書がしたくて」とでも言い訳するのだ。そうすれば、彼らはたちまち「教え魔」と化し、その場で延々と講義を始めてしまう。その隙を突いて盗みを働けば、おそらくは成功するだろう。万が一捕まってしまっても、自分の悲惨な身の上を涙ながらに訴えれば、逆に饅頭の一つや二つ、恵んでもらえる。駆け出しのうちは、ここで修行を積むのが最も適していると言えよう。 だが、金を稼ぐからには、饅頭程度で満足していてはならない。文津館の弟子になりすまして中に潜り込めば、手に入らぬものはほとんど無い。ただし、この手は難易度が極めて高い。絶技「千字文」を会得しなければならないからだ。この技だけは書物に残すことが許されていない。学びたい若者は、徐錦文のところへ自ら足を運び、直接口伝してもらうしかない。 第二の技:街路を行き来し、歩くだけで収入を得る 開封の街路を、わしほど知り尽くしている者が他にいるか?九流門ほど巷の事情に通じた一門はない。そして、それそのものが金になるのだ! 必要なのは、真っ黒に焼いた棒切れ一本だけ。自分の通った道や路地を地面に描き起こし、赤と黒の衣をまとった「三更天」の者を見つけたら、この『情報地図』を広げて見せる。そうすれば、案内料としていくらか払ってもらえる。さらに絵の腕を磨き、各家の人物や位置までも描き込み、より精緻な地図を作れるようになれば、もはや自ら案内に立たずとも地図を売るだけで金が入ってくる。運が良ければ、無料で護衛を二人ほどおまけにつけてもらえるかもしれん。 さあ、今すぐ試してみるがよい! 第三の技:二つの術を合わせ、財を築け 前の二つの技を十分に身につけたならば、次に挑むべきはこれだ。そう、『酔花陰』の...「情報屋」になることだ! 周知のとおり、樊楼に集う花蝶どもは、路傍の噂話を聞くのが大好きである。この噂話の内容を書き留め、それが広まった場所を地図に描き込んでいけば、酔花陰の弟子たちから情報料を受け取れる。 文津館の連中は、結局のところただの書生に過ぎず、三更天の者たちは行方知れずになる者も多い。絵と文章の腕を磨いた暁には、酔花陰との取引こそが、何より安定した収入源となるのだ! ただし、ここが肝心だ。断じて、その稼いだ金を彼らのために使ってはならない。江湖を渡り歩く者にとって、「心を動かす」ことは最大の禁忌である。とくに酒やご馳走に心を奪われ、金を浪費するような感情の揺らぎは、絶対に戒めねばならぬ!必ず覚えておくのだ! この三つの技を会得すれば、財源が泉のように湧き出す...とまでは言わぬが、少なくとも衣食に困ることはなくなるだろう。 もっと大きく、一山当てたいと思うか?その秘技は、中巻に記してあるぞ!