かつて私は山を遊歴し、帰ってから壁に絵を描き、その景色を紙に収め、一枚一枚を箱に入れた。過去の風光を偲びたいときは、それを取り出して立てれば、連山が眼前に立ち現れ、鳥獣が生き生きと見え、風の音が耳に届くのだ。