テキスト

指先が光の繭に触れた刹那、過去が浮かび上がる。かがり火のそばでの語らい、屋根の上で共に眺めた煙花、灯り祭りの街角での温かい言葉、鵝鳥に追いかけられてはしゃいだ日々……祝福と寄り添いの記憶が光の奔流となり、繭の中へと流れ込む。ぼんやりとした人影が鮮明になる——探し求めていた宝は、鏡の中の人だったのだ。