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酔花陰を訪れる花間客なら、二十四の花信風の名を知らぬ者はいない。しかし、その風采を実際に目にした者はごくわずか。 たとえば、薔薇・花止晴。彼女は風のように、いつも足早に去り、その行方も定かではない。繁花居にある彼女の幽香別院も常に閉ざされ、時々友人の梅傲雪が手入れをしているらしい。