テキスト
袋無し曲芸団はかつて涼州で一世を風靡し、団員は一人ひとりが並外れた芸を持ち、多彩なる秘術を極めた。
しかし、何事にも前向きな雑芸団にも暗い過去がある。
それでも彼らは、悲しみに沈んでばかりはいられなかった。百芸に通じる者がいつまでも嘆いているわけにはいかない。彼らは姿をめまぐるしく変え、幻を現実のように見せ人々を笑わせ続けた。夜空の星を掴む如く軽やかに舞い、ただ歓楽を追い求めた。
取るに足らぬ者と見なされようとも、日常を見事な芸に変えることこそが彼らの真価である。
もし彼らに出会ったら、ぜひその芸を味わってみるといい。