テキスト
■■■■御机下
■■は軍務ご多忙の中、なおも農事について折にお尋ね下さいます。微力な私ではございますが、ご期待には必ずやお応えいたします!
二件ご報告をさせていただきます。
その一、■■で耕作策を実施後、東の村では既に効果が現れておりますが、西の村は土質が異なるため、なお調整が必要です。
その二、陸亀蒙様の新たな文章『記稻鼠』が届きましたが、従来の通り、各村の里正に写しを配布し、ネズミの被害防止に努めるべきでしょうか。
今年の春、私は■■の提案通り、『耒耜経』に記された農法を各村に広めました。経験豊富な農夫たちは当初半信半疑でしたが、稲の苗が確かに他より健やかに育つのを見て、ようやく膝を打って感嘆し、「■■の方法に間違いない」と申しておりました。
なお、一昨日、田畑を巡視した折、年老いた農夫たちが、以前将軍様が裸足で畑に入り農夫を手伝って苗を植えられたことを話題にしました。その際、「将軍様は畑に長く入られ過ぎて日焼けなすったんだ」などと軽口を叩く者もおりましたが、私はきっぱりと将軍様のためウワサを打ち消しておきました!「我が将軍は元来、このお色でいらっしゃるのだ!」と申し上げた次第です。
帰義軍 欽天使より
(原文には墨で汚れた箇所が複数ある)