テキスト

元和の初め、於突が急に河西の諸郡を襲った。要衝に位置する白髪城外の砂鳴の砦に駐屯していた鎮守隊は、鼓の音を聞くやいなや敵を迎え撃った。兵たちは死闘を繰り広げ、血は川のように流れた。七日間必死に持ちこたえたが、ついに全軍が討ち死にし、砂鳴の砦は陥落した。されど、身を賭して戦った烈士たちの魂は今もなお留まっている。先ごろ、一人の無名の侠客が現れ、於突の兵を追い払ったが、於突は再び兵を集めており、いまだ油断ならぬ状況である。