テキスト

酔唐へ: 今年はブドウの出来が良くてな、酒の売上げからの分け前をすべてお前のために取っておいた。 何度も数え直したが、ここ何年かで貯めたお金なら、お前が結婚して生活を立てるのに十分だろう。 酔唐よ、早く帰ってこい。戦に出ても、一生刀を振って生きるわけにもいかないだろう!父も歳を取った、あと何回お前の顔が見られるか分からないんだ。 ......もし父が先に亡くなったら、わざわざ金をかけて葬式をすることはない。さっさと火葬にして、骨をそのまま撒いてくれればいい。そのほうが楽だろう。 もし父を思い出したら、藤王の木の下で手を合わせてくれれば、それで十分だ。