テキスト

苦労して探し出した上等な木材、本来は子供のために鋭い剣を削り出すつもりだった。威風堂々として、見栄えも良いものを。 だが何度も考え直し、やはり長すぎてはいけない、他人を傷つけてしまう。鋭すぎてもいけない、自分を傷つけてしまう。 削っていくうちに、一寸また一寸と短くなり、一分また一分と鈍くなった。武を誇る利器は、終には魔除けの小さな短剣となった。 歳月はお前を大人にし、江湖はお前に剣を抜かせ、史書はお前が英雄になることを望むだろう。 だがその前に、この桃の木の短剣の棘を丁寧に磨いてくれる人もいる。 ただ願わくは、この生が平安無事で、百邪寄せ付けぬものであらんことを。