テキスト

駝乳はとろりと濃く、ありふれた牛乳よりもいっそう深いコクをもつ。砂海に生きる駱駝は人と寄り添い、四つの蹄で風砂の迷い路を導き、その乳で村の暮らしを養ってきた。駝乳は生まれたばかりの幼子に与えられ、親はその健やかな成長を願う。駝乳は年老いた長者に供され、子や孫はその安らかな日々を願う。