テキスト

重い機巧の匣を背負った江湖人が緑林の草賊に囲まれ、何があっても手中の品を渡そうとしなかった。義侠心に駆られて助け出すと、彼は礼としてこの清商蔵音箱を託してきた。これはまだ戯れの作にすぎず、いずれ形も影も留められるような、さらに凄まじい作を世に出すつもりだ、と胸を張る。半信半疑ではあるが、その日が来るのをどこかで待ち望んでしまう。