父と母はよく言っていた、人たる者、方円曲直――四角と丸、曲がりと真っ直ぐの道理をわきまえよと。だけど、出会う人が増え、歩む道が遠くなると、四角を丸だと言い、曲がったものを真っ直ぐだと言う人にも出会うようになった。