宋九の言葉は、村に伝わる古い怪談を思い出させた。南の「幽霊寺」と呼ばれる荒れ寺には悪霊が棲むとされ、節句の度に紙銭を焚いて供養しなければ祟られるという。村人たちはその地を語らず、今も禁域として遠ざけている。