テキスト一本の木だけでは森にはならず、枯れ木ばかりでは春は訪れない。 高い崖の上に築かれた窮奇使いの拠点も、かつては鬱蒼とした森のただ中にあった。だが、窮奇使いが侵入し、ここを武器や仕掛け兵器の製造所へと変えてしまってからは、森は切り開かれ、今や疎らな木々が残るばかりとなった。かつてこの森を飾っていた蛍の光は、もう二度と見られない。