テキスト

『天下を興す利』を弘めるため、墨山道は民の利となる発明と、不見山に眠る珍宝や怪奇を一枚一枚の紙に写し取り、特製の「仕掛けの秘匣」に封じ込めた。これを総じて『墨譜』と呼ぶ。秘匣を手にした者は、己の知恵を尽くして箱を開かなければならない。異なる墨譜同士を組み合わせれば、記された仕掛けの原理や術が互いに触発し合い、唯一無二の効果を生み出す。「一つの機械に一つの核心あり、知恵をもって天地の理を見抜くべし」。