テキスト

その後、その弟子は猿王に向かって「人と獣のいちばん大きな違いは、道具を使えるかどうかだ」と教えた。猿王は分かったような、分からないような顔をしていたが、それ以来、墨城のあちこちで物差しを携え、あらゆるものを測りまわる猿の姿が見られるようになった。