テキスト

この刀には、かつて三人の持ち主がいた。兄さんから弟へ、弟から甥へと受け継がれたのだ。 甥は、またこの刀をここへ投げ入れ、土に埋めた。 環がからん、と鳴るたびに、心は故郷への帰路を思う。 贈って別れるたび、遠くへ去る者が、いつか戻ってくることを願っていた。 だが、遠くへ去った者たちは、とうに戻らない。 それでも、これからさらに多くの者が、ここから唐へ帰っていく。