テキスト万執安はこれまで象棋をバカにしていた。少なくとも十三歳までの人生ではそうだったが、この日を境に変わった。彼は万家書会と鬼市の者に交流があることに気付き、興味を覚えて書会のメンバー、牧知微を尾行して角門里へ向かった。だが相手はすぐに姿を消し、彼は独りで鬼市への入口を探しながら角門里を彷徨うことに。歩き回るうち、群衆に囲まれた少年の姿が目に入った。少年の前には象棋盤が置かれていた。