テキスト
各地から集った武芸者たちは、再び姿を現したという伝説の侠客の噂を聞きつけ、秦川へと続々集結し、金の桃の奪取を狙っている。
卓越した武芸を誇る彼らは利を求めて集ったに過ぎないが、それぞれに腹の内を隠し、時に同盟を結び、時に刃を交える。出自も流派も異なれど、共通する目的はただひとつ、侠客を阻み、金の桃を奪い取ること。
その後、桃を売りさばくのか、晋王や梁王に恩を売るのか、そこまで深く考えている者は少ない。ただ、この武林を揺るがす大争奪戦の渦中で、己の武を試す興奮に酔いしれているだけなのだ。