テキスト

李阿麗が伏馬荘に来たばかりの頃、道中の疲れで胃腸が弱り数日間食事も喉を通らなかった。叔母は姪を慰めようと清河の大小の飲食店を巡り、最後に生姜の辛いスープでついに少女の食欲を呼び覚ました。自らは辛い物を食べない叔母だが、三流の腕前ながら見取り稽古でスープの製法を習得、馬酪菓子の改良を決意した。伏馬荘の人々は新開発した辛味菓子の辛味を受け付けなかったが、阿麗だけが夢中で食べた。李長女はあっさりした性格だったため新製品の販売を断念。彼女の作る辛味菓子を理解できるのは、見る目のある食通だけだと悟ったのだ。