テキスト
ねえ、お八!
もしこの文字を読んでいるなら、まだ字の読み方を忘れていないってことだ(やった!)。あるいは、ただこの紙ににっこりした大きな鐘が描いてある理由が気になっただけかもしれない(それも無理はない)。君は昔から好奇心が強いから。
いいかい。ほかのことは忘れても構わない。けれど、これから言う四つだけは、絶対に忘れちゃいけない。
その一、君はすごい。銅の頭をぶら下げたまま、こうして元気に動き回れるやつは、そう多くない。
その二、君は夜番のはっちゃんが大好きだ。毎日必ず花海へ連れていって、日差しを浴びさせてやること。
その三、君はとても運がいい。あの三人の先生がいなければ、君はとっくに死んでいた。いつかちゃんと礼を言うんだ。
その四、これが一番大事だ。君は金持ちだ。ここ数年、こっそりたくさんの宝物を隠してきた。もし全部忘れてしまったら、頭痛がもっとひどくなるよ。
だから、急いで宝物を見に行け。宝物は風車の上、逆さの底、七色のほとりにあるよ。