テキスト

北面行営は杜重威によって鉄壁のごとく固められていたが、その警戒の矛先は支援に駆けつけた侠客たちに向けられていた。唯一潜入できる場所は犬穴一つだけであり、南から来た侠客たちの多くは、ここを通って行営に忍び込み、糧食や馬を盗み出していた。