テキスト

古い地図。赤い顔料でいくつもの点が描かれており、赤の濃淡はまちまちで、游商や楽士たちがよく訪れる町々を示しているようだ。そのうちの一つの古い点はすり減ってもう読み取れない。その地は開元八年に陥落した。地図の裏には名前が書かれており、かろうじて白という姓だと分かるが、名前の方は、すり減った部分と同じくもはやどうでもよいことだ。