テキスト江小魚は、いつも母の言葉を胸に刻み、母が自分を月へ迎えに来てくれる日を、おとなしくじっと待ち続けている。月はあんなにも遠く高い。母は本当に戻ってきてくれるのだろうか。 江小魚は深く考えるのが怖くて、ただひたすら待つことにすがっている。母は言った。「一番おとなしい子だけが連れて行ってもらえるのよ」と。 だから江小魚は心に決めている。絶対に、自分が一番おとなしい子になるのだ、と。