テキスト言い伝えによれば、かつて「不見山」に奇妙な猿が現れたという。その猿は墨城にまで入り込み、出会う者ごとに「弟子にしてくれ」と頼み込んだが、誰ひとり教えようとはしなかった。ある弟子が面白半分に、その猿の頭をぽんぽんと三度叩いたところ、猿は怒り出し、その弟子の手から『墨経』をひったくって走り去ってしまったのだという。