テキスト

透きとおる花びらが水面の明月へと舞い寄り、ほどなくして一人の美しい女性が花を拾い上げてそっと香りを吸い込む。花の樹は霧のように消え、その女性の姿もまた掻き消えた。あなたがいぶかしんでいると、先ほどの女性が今度は明月の光から形づくられた弓なりの刃を手に現れ、赫々たる龍の身をあらわにして、万均の雷霆を呼び覚ました。