テキスト玉門関の砂嵐はこの上なく無情だ。だが、悟不能が若き#侠客$藍何#と出会ったその日だけは、簫の音が烈風を押し返した。音律に通じた侠客は、簫の調べに乗って砂を踏みしめ、雲のごとく立ち上がり、波のごとくうねりながら進んだ。悟不能は中原武術の極致を#再び$初めて#目の当たりにした。 #師匠$藍何#と#生徒$悟不能#はひととき肩を並べて歩いたのち別れ、悟不能は侠客が去っていく方角を見つめた。そこは方盤城へと続く道で、伝え聞くところによれば、安西軍が倒れた死地だという。