テキスト
金葉の事件・その三
昨夜、桑麻宿屋で契丹人男性の三名が寝台で死亡し、傍らにはそれぞれ草編みの金葉があった。
遺体の眉尻から耳にかけて複数の赤い刺し傷があり、女のかんざしによるものとみられる(深さはまちまちで経穴を探った跡がある)。傷からは猛毒が検出され、三名とも薬で眠らされていた形跡があった。店主の斉氏は昨夜、頭痛で休んでおり異変に気づかなかったという。斉氏の家から草編みの金葉が見つかったが、現場のものとは編み方が異なっていた。
(注:調べた四枚の金葉はいずれも作り手が異なるため、探しようがない。いっそ官職を辞したい。)