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枯れた藤に覆われた老木から、砂漠烏がはっと飛び立つ。漆黒の羽は、まるで静かな夜から生まれ出たかのようだ。日差しを受けると、羽根の上にかすかな光の移ろいが見えるという。噂では、砂漠烏もかつて春風に乗って西へ渡ったが、やがてこの砂海に留まり、先へ進めなくなったのだという。枯れ木の上に佇む砂漠烏は、街に小雨が降り、柳が霞む都の日々を、今も懐かしんでいるのだろうか。