テキスト
ア・フェイはもともと山林中の野良猫で、食べられる日もあれば食べられない日もあった。ある日、凛々しい女性に抱き上げられ飛天城に連れて行かれてから、ようやくいい暮らしができるようになった。
ア・フェイは飛天城のみんなに可愛がられる存在で、弟子たちは悩みを抱えるといつもア・フェイを撫でに来た。そうするとしばらく元気でいられるらしい。もちろんア・フェイも嬉しかった。撫でられた後にはいつもおいしいものをたくさんもらえるからだ。
しかし、そんな幸せな日々は長く続かなかった。わずか三年で、家と思っていた場所は崩れ去り、世話をしてくれた人々も姿を消した。
今のア・フェイは流金坂をさまよいながら、あの日自分を拾ってくれた人がここに現れるのを待ち続けている。