テキスト九度攻め寄せても墨子の守りは崩れず、一矢を放ったところで飛衛の鋭い刃を砕くことは難しい。墨城は山の奥深く、陰に隠れた中心部に築かれ、「墨守の心」を根本の理念としている。渓を流れる水の力は巧みに仕掛けの原動力へと変えられ、山の麓から頂に至るまで、層をなして人々の往来が続く。深い谷も切り立った崖も、そこに暮らす住民たちは自由に行き来することができる。