テキスト

砂嵐が城を襲ってきた日、安西軍は身を挺して、望安村の人々を守り抜いた。 百年の時を経て、鍛冶屋が廃墟から刀傷だらけの旗を掘り出し、それを門前に高く掲げた。 風になびく旗が発した音の一つ一つは、後世の人々が胸奥に秘める安西軍への追悼の念である。