テキスト

飛ぶ砂と石が荒れ果てた塞外を覆い、万里を冷たく吹き渡る西北の風。 玉門関はもとより一年中砂が顔を打つ地だが、ここはあまりに険しすぎる。 帰らぬ同袍を呼び続ける声が、人を迷わせる砂塵を巻き起こす。これがいつ止むのか、誰も知らぬ。