テキスト特別な猫イタチだ。体毛は雪のように白く、長い尾は筆先のようで、動くたびに墨跡を散らし、なんとも風情がある。 この獣は言葉や文に通じているといわれる。野で詩を吟じ句を誦すると、その足跡の踏むところ、砂の中に何かが駆け跳ね、墨の痕を描き出すのが見えるという。 しかし性質は用心深く、遠くから見ていることしかできない。むやみに近づけば、猫イタチはたちまち逃げ去ってしまう。