テキスト

ぼろぼろになった剣飾り紐。だが、かつては精巧な細工が施されていたことが、今もなお見て取れる。 高貴な小娘も、想い人のために高慢を捨てた。 油灯の下で、あの人の笑顔を得るために必死に技を磨いた。 しかし、戦火が二人を引き裂いた。 今また会えても、苦悩を語れず、ただ恐れて顔を合わせられないのだ。