テキスト西の絶壁を越えて山に入った招かれざる客は、ただあの風のごとき師匠にもう一度、鉄花を打ってやるためだけにやって来た。名を与えてくれたのは師匠だった——「蒼」と。あれ以来、かつて見境なく人を噬んでいた野火は初めて知った、この生でいかなる方へ燃えゆくべきかを。