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それは本来、墨山道のある者の血を飲み干すために来たものだったが、結局何も得られなかった。 その後、あの優しき巨子の懐に隠され、年を重ねながら、二人の主が「帝郷」と「太平」の夢をささやくのを聞いていた。 山道が分かれ、旧き夢が崩れ去るその時まで。 もとよりお前に借りていた一条の命、今こうして返すとしよう。