テキスト

まろんはかつてとても臆病な子猫で、見慣れないものに出くわすと、まず体を丸めて隠れようとした。 母猫がいなくなった後、あちこちさまよい続け、ようやく静かそうな建物を見つけた。だが後になって分かったのは、そこが静かに見えたのは、まだ早朝の待漏の刻前だったからに過ぎないということだった。やがて、がたいの大きな袍姿の男たちに驚かされて目を覚ますことになった。 幸い、見た目は大柄で怖そうな彼らも、まろんにはとても優しく、焦らずゆっくり近づいてなだめてくれたので、まろんは次第に警戒を下ろした。 やがてまろんは彼らに導かれ、数々の「精鋭訓練」をこなすようになった。獲物の足跡を追い、弱点を探り、機を窺い、一撃必中!…… 今やまろんは、文明殿で最もふんぞり返って歩き、最も大きな声で鳴く子猫になっている。