テキスト

みぐもは、その名の通り雲を見るのが何より好きな猫だ。 ほかの猫たちが地面を転げ回って遊んでいる時も、みぐもはひとり空を見上げている。 ほかの猫たちが互いに毛づくろいしている時にも、やっぱり雲を見ている。 ほかの猫たちがうとうとと眠りにつく時でさえ、みぐもはじっと雲の流れを追い続けている。 雲の上には、いったいどんな世界が広がっているのだろうか。それは、人だけでなく、猫だって思いを巡らせずにはいられない謎なのだ。