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水月先生は自ら医術組合を創設し、 一冊の医書を残し、会員の医者たちが閲覧できるようにした。/wこの書はもともと無名であったが、 彼女が長年、医者として診察してきた心得が注釈されており、非常に貴重なものである。/w今、水月先生は行方知れずとなって久しい。組合の後継者たちは先生を偲び、この書に名を付けた。 思えば、今や杏の花は見えず、春は水と共に流れ去ってしまったようだ。