妙なる香りは脂粉の盒を開くがごとく、淡き粉の彩りは銀の小皿を思わせる。朝には花の芯に宿る露が玉のごとくしっとりと輝き、夜ふけには花の姿に零れる月光が冷やかに冴えわたる。