テキスト葦原には他に何もない、葦草だけがたくさんある。 高い葦草の中に、お母ちゃんがアシの花にくれた宝物が隠されている。 葦はしなやかで密生しており、匠の手さえあれば、何でも編み出せる。 だからアシの花の最初の友達は、子犬だった。 でも草で編んだ子犬はしゃべれない。 お母ちゃんが言った、犬はワンワンと鳴くのだと。アシの花は覚えた。