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どうにもこの場所は妙だ。兜をかぶったまま扉をくぐると、兵士たちに熱烈に迎えられた。どうやら彼らは、私を何かの将軍だと勘違いしたらしい。 もし軍鼓を打つ際に、うっかり兜を落とさなければ、そのまま何事もなく過ごせたのだろうか。兜が転がった瞬間、兵士たちは一斉に刀を手にし、張り詰めた空気が立った。 あの兜の中には、一体どんな仕掛けが隠されていたのだろうか。残念ながら、その場では命からがらで、拾いに戻る余裕はなかった...... 中には精鋭の兵が揃っており、この地の秘密を更に深く掘り下げることはできず、結局、手ぶらで退くしかなかった。 調べた結果、ここがかつて安西軍の駐屯地だったことは分かったが、安西軍が守るべき要地であれば、財宝や絶世の神功などあるはずがない。 言うまでもなく、美しい姫たちに囲まれるようなこともあり得ない。その手紙は、どうやら誰かのたわ言に過ぎなかったようだ! この先のことは、縁のある者に託すとしよう。命が惜しければ、すぐにでも立ち去るがいい。