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妻子と息子が行方不明になって以来、厳奇人は正気を失ってしまった。江湖における名声などもはや眼中になく、その体は治せても心の枷は解けなかった。彼はいまも石洗ヶ浦で家族と暮らす幻想に浸り、生涯をかけて習得した奥義を息子に伝授する日々を夢想し続けている。