テキスト

暗赤色の鉱石で、ときおり金色の不純物が混じっている。 これは、望月姫が、最後の雷鳴が落ちる時を待ちながら流した血と涙だという伝承がある。しかし、彼女の目にはあのきらめく金色はただの瑕疵にすぎず、求めるものはただ雷雲を越えることのみであった。たとえ幾度となく血と涙を流そうとも、決して退くことはなかったのだ。