テキスト

江南に射工虫という毒虫がいる。短狐や蜮とも呼ばれ、山間の渓流に生息している。特徴として口の中に角張った横骨がある。体は真っ黒で大きな虫のような形。歯と体毛があり雌雄がある。雄は口元に二本の角があり、先端が分岐して伸縮できる。冬は土中で冬眠し、発する熱で雪が溶ける。夏は水中で活動し、人が水辺を歩く時、水浴びをする時、洪水で流されて人家に入り込む時、道端の牛馬の足跡に潜む時に人に危害を加える。