テキスト

お八が金槌で一撃し、中核の仕掛けを起動させると、分水仕掛けが動き出した。しかし水の流れとともに流転していたのは、カチャカチャと音が響く晦谷の中で、かつて一度も鳴り響いたことのない、穏やかで軽やかな音楽だった。 晦谷のみんなは次々と顔を上げ、その音楽に心を打たれた。