特製すくい網を浄塵に返すと、何もかも元通りになった。仏は衆生平等と説くゆえ、僧侶は生き物が銭を飲み込まぬよう気を配るが、放生池で祈願する人々は香銭に阻まれ、同じ人間ながら大相国寺の門をくぐれないでいる。